信頼される説明を目指す
2005年2月19日 日常明日、父が外出して一時帰宅できるとの知らせがあった。昼食と夕食を食べて病院へ戻る予定だ。そして退院は著変なければ火曜日との事。目処もつき、母は明日父に何を食べさせようかと色々思案していた。
先週ほどではないが、朝から色々な患者さんが入り乱れている。でも圧倒的に多いのはインフルエンザに関連した疾患だ。マスコミがこぞって「インフルエンザが流行りだしました。48時間以内に特効薬のタ〇〇ルを内服しましょう」とご丁寧にも“お知らせ”してくれるものだから、高熱=インフルエンザというのはまだしも、ちょっと体調不良・きつがる(無熱)・頭痛(これも無熱)でも「検査してくれ〜」と要求される。一昨年はタ〇〇ル、去年はワクチンが不足した。この勢いだと今年は検査キットの不足が危ぶまれる。
*くまぷ〜さん、リンク有難うございます。過去の日記楽しく読ませていただきますね。これからもよろしくお願い致します。
以前から感じているのだが、患者の言うがままに投薬したり検査をするのは果たしてよい事なのであろうか?私達の業界が古に不道徳な事をしたり、私腹を肥やし悪徳な医療をしたり、思いやりの無い医療を続けたために“医師”としての立場が失墜している事は現在携わっている私達も今も尚反省すべき点でもあるし、今後起こしてはならない事だと気持を引き締めていく必要がある。またその事が医療不信を招き、医師の説明などはかなり信用されていない事も多い。
開業していて感じる事は、大きな病院で勤務医をしていた時よりも患者が私の言葉に耳を傾けてくれる事だ。それは他ならない医師と患者との信頼関係が築かれていると言う事である。高熱でもまだ発熱して時間がたっていないときには“検査の適正な時期がある”と言う事を説明し、大方の患者さんは納得して帰宅される。そのうち半分は再度受診し、検査をし残りの半分は解熱したとの事で処方がなくなった頃に再診される。そうすれば無駄な検査をせずとも良いし、患者さんも痛い思いをせずまた負担も少ない。
ただこの事を夜間診療や休日診療で実行するには、なかなか難しい。それはその様な現場では初対面、いわゆる一期一会の医師と患者が殆んどであり、初対面の信用出来るかどうかもわからない医師の言葉なんか信じられるもんかという事になる。考えていた事と違う事を言われるとやはり、受診した者としては納得いかないのも確かであろう。だからこそ昼間に受診できる状況の際には普段の罹り付け医に・・・と啓蒙したい。
今日も10人ほど昨日受診してまだ高熱が続いていると再診した患児が居た。当然そのときは痛くて可哀想だが検査を施行し、結果は+であれ−であれ納得されて帰られる。地味で手間隙はかかるが、私の信念の一つとして“思いやりのある医療”と言うのを密かに掲げている。
明日からまた寒くなるようだ。さらにインフルエンザらしき患児は増えるであろう。しかしスピ−ド診療にばかり追われ、丁寧な医療を忘れてしまわないようにしよう。
先週ほどではないが、朝から色々な患者さんが入り乱れている。でも圧倒的に多いのはインフルエンザに関連した疾患だ。マスコミがこぞって「インフルエンザが流行りだしました。48時間以内に特効薬のタ〇〇ルを内服しましょう」とご丁寧にも“お知らせ”してくれるものだから、高熱=インフルエンザというのはまだしも、ちょっと体調不良・きつがる(無熱)・頭痛(これも無熱)でも「検査してくれ〜」と要求される。一昨年はタ〇〇ル、去年はワクチンが不足した。この勢いだと今年は検査キットの不足が危ぶまれる。
*くまぷ〜さん、リンク有難うございます。過去の日記楽しく読ませていただきますね。これからもよろしくお願い致します。
以前から感じているのだが、患者の言うがままに投薬したり検査をするのは果たしてよい事なのであろうか?私達の業界が古に不道徳な事をしたり、私腹を肥やし悪徳な医療をしたり、思いやりの無い医療を続けたために“医師”としての立場が失墜している事は現在携わっている私達も今も尚反省すべき点でもあるし、今後起こしてはならない事だと気持を引き締めていく必要がある。またその事が医療不信を招き、医師の説明などはかなり信用されていない事も多い。
開業していて感じる事は、大きな病院で勤務医をしていた時よりも患者が私の言葉に耳を傾けてくれる事だ。それは他ならない医師と患者との信頼関係が築かれていると言う事である。高熱でもまだ発熱して時間がたっていないときには“検査の適正な時期がある”と言う事を説明し、大方の患者さんは納得して帰宅される。そのうち半分は再度受診し、検査をし残りの半分は解熱したとの事で処方がなくなった頃に再診される。そうすれば無駄な検査をせずとも良いし、患者さんも痛い思いをせずまた負担も少ない。
ただこの事を夜間診療や休日診療で実行するには、なかなか難しい。それはその様な現場では初対面、いわゆる一期一会の医師と患者が殆んどであり、初対面の信用出来るかどうかもわからない医師の言葉なんか信じられるもんかという事になる。考えていた事と違う事を言われるとやはり、受診した者としては納得いかないのも確かであろう。だからこそ昼間に受診できる状況の際には普段の罹り付け医に・・・と啓蒙したい。
今日も10人ほど昨日受診してまだ高熱が続いていると再診した患児が居た。当然そのときは痛くて可哀想だが検査を施行し、結果は+であれ−であれ納得されて帰られる。地味で手間隙はかかるが、私の信念の一つとして“思いやりのある医療”と言うのを密かに掲げている。
明日からまた寒くなるようだ。さらにインフルエンザらしき患児は増えるであろう。しかしスピ−ド診療にばかり追われ、丁寧な医療を忘れてしまわないようにしよう。
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