飲ませる努力を

2005年2月21日 日常
今夜は深夜勤務の日。いつもどおりに出勤するとまだ準夜の先生が診察中だった。後ろで待つ事にした。

4歳くらいの女児が発熱と咳・鼻水で診察を受けていた。案の定、母親が気にしているのはインフルエンザか否かという事だ。熱は38℃位だが異常に元気だ。母親が説明を受けている時にも横で診察台に寝転んだり(当然靴は履いたまま)大声を出しながら飾ってあるおもちゃを取ったりとせわしなく動いている。父親が制止しようとしても手を振り切って言う事なんて全然聞いていない。
一通り病状の説明があり「では、お薬を処方しましょう」という医師に対して母親は「うちの子、全然お薬を飲まないんですよね〜」と声高らかに言っていた。

こう言われるとじゃあ私達はどうしたらよいのかと聞きたくなる。優しい(?!)小児科の先生だと「では座薬に」とか「貼付剤に」とか「粉が嫌ならシロップにしましょう」とか言うところだろうが、意地悪な(?!)私はそうは言わない。
シロップは体重が増えると量が多くなり飲まなくなる原因になるし貼付剤等特殊な形態の薬剤はホンの一握りだ。そして抗生剤に至ってはあまり効かない座薬が一種類あるだけで他は全部粉薬である。疾患によっては抗生剤内服を要するものもあり、これが出来ないとなると注射でという事になる。毎回注射を受ける事より、内服をするほうが遥かに子供にとっては苦痛は少ない。我が子の嫌がる事はしたくないという母親の気持もわからないわけではないが、そうやって克服せずにいると最終的に困るのは我が子という事を忘れないで欲しい。

診察室で散々暴れまくったその子供と沢山の言い訳や屁理屈をこねていた母親に堪忍袋の切れたベテランの看護師が一言「しつけの問題です」
その場に居たスタッフの心の中の拍手喝采が聞こえた。

今夜の幕開けもなかなか。さあ、夜を徹して“それなりに”頑張るか。

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