耳よりも顔

2005年4月21日 日常
今夜の夕食は母が久しぶりに外出したので父と仕事を終えて帰宅予定のRと3人でとる。せっかくだからと鰻を用意していってくれた母。Rへのメ−ルに「今夜は鰻だから、早く帰ってね〜」と書き込んだ。
いそいそと帰ってきたRの発した言葉に父と噴出した。
「あ-っ。あれって“うなぎ”って読むの〜?!」
じゃあ、何だと思ったの?との問いにRは真剣な顔で
「“たら”かな〜って思っちゃった・・・」
ホントに想像力もなさ過ぎる・・・一体、どんな発想?!

今夜は巨人戦があっていた。我が家は父が熱狂的ではないが静かな巨人ファン、母と私が熱狂的なアンチ巨人。肩身が狭いだろうと思うがこればっかりは致し方ない。

*今から書くことは巨人ファンの方には申し訳ありません。戯言と思ってご容赦ください。

今夜は清原が500号ホ−ムランをかけての試合。東京ド−ムでしかも阪神戦。清原としては是が非でも達成したいはず。試合は阪神が勝っていたが、途中、満塁で清原の打席になった。舞台は揃っている。

彼は達成できなかった。耳のダイヤのピアスだけがキラキラ輝いていたが、その背中は疲れだけが残っていた。

高校野球で華々しくデビュ−。そしてドラフトで同級生の桑田に出しぬかれ、巨人入りできず西武へ入団。入団した年だったか、あと一人で日本一になるという瞬間、一塁ベ−スにいた彼は泣いていた。それを見て“きっと余程ドラフトの時が悔しかったんだな”と思い“将来、立派な西武の顔となるだろう”と感じた。

しかし、彼は自由な立場になった時、巨人入りを希望した。今までお世話になった西武を捨て、過去に我が身を不要と判断した巨人に嬉々として入った。根っからの関西人なのにオファ−があった阪神には見向きもしなかった。強い強い巨人の選手となった。この事を知った私は叫んだ「清原は男じゃない!!」

「男だから・・・女だから・・・」決め付けるのは余り好きではない。でも一度は自分を見捨てた球団にいくら“ファンだから”とか“ユニフォ−ムを着る事が小さい時からのあこがれだったから”と尻尾を振って行くのは何事だ!!と憤慨した。誰だって巨人に行きたいだろう。星野仙一だって最初は巨人希望だった。「君を採る」と巨人のスカウトに耳打ちされていたそうだが故障が多いとのことで指名をドタキャンされたそうだ。そして中日に入ったわけだが、この時「絶対、巨人キラ−になってやる」と誓ったそうである。事実、星野仙一はそうなった。

実際は、もっと違うのかもしれないが巨人に行ってからの清原はファンの方には申し訳ないが、何となく冴えない。確かに500本のホ−ムランは大記録だが、表情に生彩を欠いている。もし、あのまま西武に居続けていたらどうなったのだろう?そして窮地に立たされていた万年最下位のあの阪神に関西人として誇りを持って単身乗り込んでいたら、どんな表情をしていたのだろう・・・?

明日へ持ち越した500本。ダイヤのピアスの輝きに頼らなくてもキラキラした表情になってこそ、意味があるのではないだろうか・・・

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