診療の合間に売店にお茶を買いに行く。すると以前の外来師長と偶然出くわした。「こんにちは」と言う私に怪訝そうな顔をした師長さん驚いた顔になって「あらっ!Azure先生!誰かと思ったわよ〜まあ、痩せて綺麗になって全然分からなかった〜」以前この病院に常勤でいた時期、それまでの人生の中で最も私は外観的に悲惨な時代を過ごしていた。
今より10kg以上も体重があり、当然着れる洋服もそんな体型だと自ずから決まってくるので冴えないファッションだった。髪型は肩くらい、例の美容師U氏に「伸ばしたい」と訴え、伸ばしているはずがいつもその長さだった。きっと彼なりにこの長さが限度だと調整してくれていたのだと思う。
でもその時私はある男性と交際していた。同業者男性達の乱れた女性関係に嫌気がさしていた私にとって異業種のこの彼はとても真面目に見え、そこが好感を呼び非常に嬉しく思い交際していた。しかし何故か私は“不細工”になっていった。
人は恋愛をすると綺麗になると言う。特に女性はそうだ。でもこの時期の私は写真を見れば見るほど今とは別人の若さのない“オバチャン”なのである。
その彼は私に一切お洒落をするなとはいわないが、洋服をはじめ何も褒めてくれなかった。「どう?似合う?」と聞いても「わからない」と言う。「だって特別に変な格好しているわけでないのだから、似合うとか似合わないとかは自分には分からないし、別にそれでいいのじゃない?」
たまにちょっとした通勤用の鞄を買ったり廉価なアクセサリーを買ったりして「どう?」と見せると火の様に怒り出す。その男性いわく「本来自分が買ってあげるべきそういった物を、自分は収入が少なくて買ってあげられない。なのに自分で買い見せ付けるとは何事か!!」
当時の私も変だったのだろう、何故か「ごめんなさい」とまで言っていた。(今じゃ考えられない)しかし、やはりズレは生じてきた。綺麗になる事を良しとしないその彼に、憑いに疑問を持ち結局その交際は終了した。
私は良い経験をしたと思っている。このような経験があり、私は今の私になれたのだから。きちんと身なりを整え、相手に好感を持っていただけるような服装を考え、決して派手ではないが『お洒落』感を漂わせる・・・TPOをわきまえ、自分を装飾する事がどんなにその人の心の豊かさに影響するかと言う事を学んだ。
今の私の恋愛はさておき、時折凹みはするものの随分と心の表情は外観に反映して来たと思う。
これからも、これまで以上に美しく、たおやかでありたい。
今より10kg以上も体重があり、当然着れる洋服もそんな体型だと自ずから決まってくるので冴えないファッションだった。髪型は肩くらい、例の美容師U氏に「伸ばしたい」と訴え、伸ばしているはずがいつもその長さだった。きっと彼なりにこの長さが限度だと調整してくれていたのだと思う。
でもその時私はある男性と交際していた。同業者男性達の乱れた女性関係に嫌気がさしていた私にとって異業種のこの彼はとても真面目に見え、そこが好感を呼び非常に嬉しく思い交際していた。しかし何故か私は“不細工”になっていった。
人は恋愛をすると綺麗になると言う。特に女性はそうだ。でもこの時期の私は写真を見れば見るほど今とは別人の若さのない“オバチャン”なのである。
その彼は私に一切お洒落をするなとはいわないが、洋服をはじめ何も褒めてくれなかった。「どう?似合う?」と聞いても「わからない」と言う。「だって特別に変な格好しているわけでないのだから、似合うとか似合わないとかは自分には分からないし、別にそれでいいのじゃない?」
たまにちょっとした通勤用の鞄を買ったり廉価なアクセサリーを買ったりして「どう?」と見せると火の様に怒り出す。その男性いわく「本来自分が買ってあげるべきそういった物を、自分は収入が少なくて買ってあげられない。なのに自分で買い見せ付けるとは何事か!!」
当時の私も変だったのだろう、何故か「ごめんなさい」とまで言っていた。(今じゃ考えられない)しかし、やはりズレは生じてきた。綺麗になる事を良しとしないその彼に、憑いに疑問を持ち結局その交際は終了した。
私は良い経験をしたと思っている。このような経験があり、私は今の私になれたのだから。きちんと身なりを整え、相手に好感を持っていただけるような服装を考え、決して派手ではないが『お洒落』感を漂わせる・・・TPOをわきまえ、自分を装飾する事がどんなにその人の心の豊かさに影響するかと言う事を学んだ。
今の私の恋愛はさておき、時折凹みはするものの随分と心の表情は外観に反映して来たと思う。
これからも、これまで以上に美しく、たおやかでありたい。
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