どんな立場でも

2005年10月8日
今夜はある開業医のお宅で地域の機関誌の編集会議。開業医になり、医師会に入るとこのような役割を仰せつかったりする。

大学病院の後輩の中には開業医の子息もいるが、継承を非常に嫌がる者もいる。一開業医になってしまうと研究的なことからは遠ざかり、稀少症例に出会う事も少なくなる。「鼻風邪専門は嫌だ」というわけである。

数年前から私はその「開業医」である。診る疾患は所謂風邪その他一般的な疾患が殆ど。「つまらない」とは思わない。私自身この職業を選んだ時に将来は家業を継ぐという思いがあった。またそれが私の使命だと思っていた。だから開業医になるのも何のためらいも無かった。

大学病院で医療の最先端を突っ走るのも良い。研究や救急疾患に身を費やし、得た結果に充足感を覚えるのも良いだろう。でも地域の人たちの健康管理を含めた地域医療に身をおくのも悪くない。一所懸命治療した後に「よくなりました」と笑顔を向けられるのも、なかなかの“慶び”だ。

どういう立場にいても私は「医師」。目の前にある事や自分に課せられた医師としての業務をこなす事、それが一番大事。

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