一見優しそうで邪気のない笑顔を見せていても、常に何かが潜んでいる気がしてならなかった。喪が明けぬうちの婚約発表から付き纏っていた彼らの行動の違和感。ここにきて「あ〜やっぱり」と思わされた。

かといって、心を閉ざしている人にも純粋な気の毒感は持てない。確かに想像し得ない孤独感や閉鎖感が負担になっているとは思うけど、ある程度覚悟はしての決断だった筈。しかも常人よりはるかに見識高く明晰であったから、軽はずみな決断ではなかったと思う。そんな賢人とは思えない今の行動。心の疾病はあるにしても、最近は少々我儘な印象もぬぐえない。

あの世界の中で唯一尊敬に値するのは、初めて民間から入られた方。最近はその笑顔が神々しくも見える。今よりさらに形式ばった辛い日々だったであろうに、何事も無かったかのように楚々と振舞われていた。ご自身大病をされたり、知られていないご苦労もあったと思うが、その片鱗も見せられない。けれどその辛抱たるや想像しがたく、孤高の人として耐え抜かれたのだろう。

私も含め現代人は“耐える”ことを怠っている。そして“慎み深さ”を失っている。出し抜く事をばかり考えてはいけない。
三者三様、その生き方の顛末は一体どうなっていくのだろうか。

コメント

おのぞ
おのぞ
2006年2月9日23:39

こころの病のかたは、登場されたころから、あの世界に合わないんじゃないかと思っていました。ファーストレディだったらピッタリだったんじゃないかなとおもいます。日本的な慎み深さとは対極にありますね。

Azure73
Azure73
2006年2月10日18:14

同感です。ファーストレディだったらきっと水を得た魚のようにキラキラしていたのでしょうね。でも向き不向きはあるにせよ、自分が選んだ道でしょうから、自分が打開策を見つけないといけません。去年私はそれでかなり苦しみましたもの。しかし結婚前と後とじゃ笑顔があんなに変化するなんて・・・と当時はおどろきました。

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