深夜勤務終了し、まだ暗い中帰途につく。少しボ−ッとした頭をすっきりさせるため熱めの朝風呂にはいる。冷えた身体を伸ばす。父の体調が今一つなので今日は終日自宅勤務。
支度を済ませて居間で新聞を開いた。何気なく見た紙面に目を覆いたくなるような見出し。3歳の女児が20歳の母親に餓死させられていた。体重はわずか3kgしかなく身体中に床ずれが出来ていたそうだ。母親は「死んでもかまわないと思って食事を与えていなかった」と供述していた。23歳の同居していた交際相手の男性との時間を優先したかったので邪魔だと思っていたらしい。
飽食の時代といわれる今、餓死する事だけでも痛ましいのに、最も近しい母親から疎まれ、わずか3年の生涯を終えざるを得なかったこの女児に胸が抉られるような悲しみを感じた。狭いロフトに新聞紙をしかれ、その上に寝かされていたこの女の子が最後に思った事は何だったのだろうか?床ずれが出来ていたという事は、同じ体勢で寝ていたのだろう。目を開けても目を開けても同じ天井や壁を見ていたのだろうか?下から聞こえる母の嬌声。自分にはかけられた事のない声。それでもいつかは自分にも優しく語り掛けてくれると信じていたのだろうか?
私には人間と思えないこの行為。いずれ法律が裁くであろうが、年齢が若い為考えがまだ未熟・育児指導してくれる人がいなかった云々で数年の刑で、何事もなかったかのように社会復帰するであろう。性犯罪の再犯率が取り上げられているが、このような育児放棄で我が子を死に至らしめた親は繰り返さないのだろうか?以前だったら我が娘が育児放棄していたら、孫可愛さに祖母に当たる母親がカバ−していた筈だ。今回の母親は20歳。出産時は17歳だ。祖母に当たる母親はまだ十分に子育て出来る位に若い筈だ。17歳という若さで母親になった娘とその子が心配になる筈だ。これは私個人の推察に過ぎないが、ここまで孫を放置できたという事は今回の20歳の母親もきっと十分な母の愛情を受けていなかったのではないだろうか・・・しかし、だからといって我が子を飢餓によって死に至らしめて言い訳ではない。
「我が子を大切に育む」という母性が現代の女性には欠落してきているのではないだろうか?少子化時代と騒ぎ、子無しの女性は“負け犬”と煽り、出産数だけを増やしてもその後に続く“育み”をもう一度見直さなければ、いつまでたってもこの問題はなくならない。親になる事は、それまでの生活に多かれ少なかれ制限が必ずついてくる。この事が分からないままに快楽を追求した生殖行為だけにいそしみ、無責任な出産をする・・・いわゆる“産みっぱなし”をする人々を私は断固として許さない。
初詣に行った時、渋滞の車の中から見た光景が思い浮かんだ。幼児の手を引く母親が線だけで仕切られた歩道を歩いていた。でも幼児が車道側。その脇を車がどんどん通り過ぎていっていた。脳裏に浮かんだその光景。思わずため息が漏れる一日だった。
支度を済ませて居間で新聞を開いた。何気なく見た紙面に目を覆いたくなるような見出し。3歳の女児が20歳の母親に餓死させられていた。体重はわずか3kgしかなく身体中に床ずれが出来ていたそうだ。母親は「死んでもかまわないと思って食事を与えていなかった」と供述していた。23歳の同居していた交際相手の男性との時間を優先したかったので邪魔だと思っていたらしい。
飽食の時代といわれる今、餓死する事だけでも痛ましいのに、最も近しい母親から疎まれ、わずか3年の生涯を終えざるを得なかったこの女児に胸が抉られるような悲しみを感じた。狭いロフトに新聞紙をしかれ、その上に寝かされていたこの女の子が最後に思った事は何だったのだろうか?床ずれが出来ていたという事は、同じ体勢で寝ていたのだろう。目を開けても目を開けても同じ天井や壁を見ていたのだろうか?下から聞こえる母の嬌声。自分にはかけられた事のない声。それでもいつかは自分にも優しく語り掛けてくれると信じていたのだろうか?
私には人間と思えないこの行為。いずれ法律が裁くであろうが、年齢が若い為考えがまだ未熟・育児指導してくれる人がいなかった云々で数年の刑で、何事もなかったかのように社会復帰するであろう。性犯罪の再犯率が取り上げられているが、このような育児放棄で我が子を死に至らしめた親は繰り返さないのだろうか?以前だったら我が娘が育児放棄していたら、孫可愛さに祖母に当たる母親がカバ−していた筈だ。今回の母親は20歳。出産時は17歳だ。祖母に当たる母親はまだ十分に子育て出来る位に若い筈だ。17歳という若さで母親になった娘とその子が心配になる筈だ。これは私個人の推察に過ぎないが、ここまで孫を放置できたという事は今回の20歳の母親もきっと十分な母の愛情を受けていなかったのではないだろうか・・・しかし、だからといって我が子を飢餓によって死に至らしめて言い訳ではない。
「我が子を大切に育む」という母性が現代の女性には欠落してきているのではないだろうか?少子化時代と騒ぎ、子無しの女性は“負け犬”と煽り、出産数だけを増やしてもその後に続く“育み”をもう一度見直さなければ、いつまでたってもこの問題はなくならない。親になる事は、それまでの生活に多かれ少なかれ制限が必ずついてくる。この事が分からないままに快楽を追求した生殖行為だけにいそしみ、無責任な出産をする・・・いわゆる“産みっぱなし”をする人々を私は断固として許さない。
初詣に行った時、渋滞の車の中から見た光景が思い浮かんだ。幼児の手を引く母親が線だけで仕切られた歩道を歩いていた。でも幼児が車道側。その脇を車がどんどん通り過ぎていっていた。脳裏に浮かんだその光景。思わずため息が漏れる一日だった。
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朝から診療開始。本来なら父が当番の日だが、趣味に没頭しすぎて体調を崩した模様。午前中にリラックス行事を入れていたのだが急遽キャンセル・・・ふぇ〜ん・・・
空模様は良い様な悪い様なではっきりしない。少し前までの私の気分みたい。でも今は大丈夫。「信頼」というゆるぎない高気圧におおわれているからね!
先日の新年会で非常に稀有な症例を聞いた。
10ヶ月男児がお腹から時折“ピピッ”という電子音が聞こえるという主訴で某病院小児外科に紹介された。確かに飲食後に小さな“ピピッ”が聞こえる。腹部X-pで胃内部に先の細い棒状の陰影が確認された。何とテ〇モの電子体温計!どうやって飲み込んだかは想像の域を越えないが、おそらく机の上に置いてありハイハイをしていた児の口元と同じ高さだったのだろう、丁度咽頭から食道までが一直線になった時にスルリと入ったのでは・・・所謂、剣を飲み込む大道芸人のように・・・というわけだ。
この症例で非常に運が良かったのは、電子体温計が病院使用のものだったという事。母親が病院勤務者で拝借していた体温計だったそうだ。通常、一般の電子体温計は電池交換が出来る為、ボタン電池同様、胃内で漏電し胃壁に穴をあけてしまう。しかし病院使用のそれは特殊であり、電池交換が不可能。そのため長時間胃内に存在しても漏電せず胃壁に穴をあけることもなかった。
さらに興味深いのは、この体温計はある一定の低い温度になるとリセットされる仕組み。故に飲食をして胃内の温度が下がるとリセットされ、例の“ピピッ”がなっていたらしい。当然摘出され、事なきを得た。
“ピピッ”の謎が解けた母親は「我が子がロボットになってしまったかと思っていた」とコメントしたそうだ。
聞き終えた私達、一同「へぇ〜」。多分ひとり15以上は叩いたはず。
“事実は小説よりも奇なり”の症例。でも我が子がロボットになってしまったらもっと“奇”なり。そしてそんな発想をした母親の思考回路もこれまた“奇”なり・・・
空模様は良い様な悪い様なではっきりしない。少し前までの私の気分みたい。でも今は大丈夫。「信頼」というゆるぎない高気圧におおわれているからね!
先日の新年会で非常に稀有な症例を聞いた。
10ヶ月男児がお腹から時折“ピピッ”という電子音が聞こえるという主訴で某病院小児外科に紹介された。確かに飲食後に小さな“ピピッ”が聞こえる。腹部X-pで胃内部に先の細い棒状の陰影が確認された。何とテ〇モの電子体温計!どうやって飲み込んだかは想像の域を越えないが、おそらく机の上に置いてありハイハイをしていた児の口元と同じ高さだったのだろう、丁度咽頭から食道までが一直線になった時にスルリと入ったのでは・・・所謂、剣を飲み込む大道芸人のように・・・というわけだ。
この症例で非常に運が良かったのは、電子体温計が病院使用のものだったという事。母親が病院勤務者で拝借していた体温計だったそうだ。通常、一般の電子体温計は電池交換が出来る為、ボタン電池同様、胃内で漏電し胃壁に穴をあけてしまう。しかし病院使用のそれは特殊であり、電池交換が不可能。そのため長時間胃内に存在しても漏電せず胃壁に穴をあけることもなかった。
さらに興味深いのは、この体温計はある一定の低い温度になるとリセットされる仕組み。故に飲食をして胃内の温度が下がるとリセットされ、例の“ピピッ”がなっていたらしい。当然摘出され、事なきを得た。
“ピピッ”の謎が解けた母親は「我が子がロボットになってしまったかと思っていた」とコメントしたそうだ。
聞き終えた私達、一同「へぇ〜」。多分ひとり15以上は叩いたはず。
“事実は小説よりも奇なり”の症例。でも我が子がロボットになってしまったらもっと“奇”なり。そしてそんな発想をした母親の思考回路もこれまた“奇”なり・・・
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一転した「爽やかさ」
2005年1月23日 日常昨夜は用心して呑んだ為か、アルコ−ルの残りはない模様。朝風呂に入り今日一日を乗り切るためにリセットする。今日はW病院小児科休日日勤。9時に車で出向いた。常勤医師Y先生から病床状況等の申し送りを聞く。ベッドの空き状況は厳しい様子。特に何が流行っているというわけではないらしい。「インフルエンザいませんよね〜」と最近よく使う(!)ご挨拶を交わす。昨日送った5歳のCちゃんの事を尋ねると、何とビックリ!虫垂炎だったとの事で昨日のうちに緊急手術をしたそうだ。心の中で「送って良かった・・・」と胸を撫で下ろす。腹部超音波でも分からずCTで糞石(便が石状になったもの)を確認して確定診断に至ったらしい。幼児の虫垂炎の診断は難しいと以前外科医が言っていた事を思い出す。「何となく気になる・・・」というのはやはり間違いではなかった。
昼休み、Cちゃんのお見舞いで訪室。お母さんと一緒にお話ししていた。昨日とは打って変わった表情。お母さんから「あの時先生にご紹介頂いて本当に良かったです。ありがとうございました。」と御礼を言われた。こんな時は自分も人のお役に立ったかと思えて本当に嬉しい。
しかし、恐るべし虫垂炎!!私もまだまだ修行が足りないと反省もさせられた。
午後は冬の休日小児科外来とは思えないように少なかった。このまま爽やかな気持で終わるかと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。受付終了前ギリギリに6歳の発熱児が受診。昨夜から発熱し今も39℃あるという。咽喉は真っ赤。おそらくここが原因と思われたが、念の為インフルエンザ検査をする事を連れて来ていた祖父母に伝えた。又、結果が出るまで30分ほど要するので「解熱剤を使っておきましょう」と言うと祖母から激しい剣幕で「どうせ上がるんだろう、熱の原因は何なのか」と怒鳴られた。先刻「発熱の原因は咽喉であろう」と説明した筈なのに、伝わっていない。「熱があるから点滴しろ」と再度吠えられた。
水分が十分に摂れている場合「過剰な輸液は必要ない。点滴をしたからといって解熱するものではない」と通常説明するのだが、そんな事を言えば火に油を注ぐ事になりかねない。」そうですか」と言い準備をするから待つように伝えた。すると祖父が「また待たせるんだろう、熱があるからこの子を優先にしろ」と言う。とにかく準備をする事を伝えるだけだった。
喚き。怒鳴れば何でも通ると思っている人達。私達は言われるがままに動く事しか出来ないのだろうか・・・指示を出し終わったら私の勤務は終了。常勤のY先生に申し送ると速やかに帰宅した。
せっかくの「爽やかさ」も台無し・・・
昼休み、Cちゃんのお見舞いで訪室。お母さんと一緒にお話ししていた。昨日とは打って変わった表情。お母さんから「あの時先生にご紹介頂いて本当に良かったです。ありがとうございました。」と御礼を言われた。こんな時は自分も人のお役に立ったかと思えて本当に嬉しい。
しかし、恐るべし虫垂炎!!私もまだまだ修行が足りないと反省もさせられた。
午後は冬の休日小児科外来とは思えないように少なかった。このまま爽やかな気持で終わるかと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。受付終了前ギリギリに6歳の発熱児が受診。昨夜から発熱し今も39℃あるという。咽喉は真っ赤。おそらくここが原因と思われたが、念の為インフルエンザ検査をする事を連れて来ていた祖父母に伝えた。又、結果が出るまで30分ほど要するので「解熱剤を使っておきましょう」と言うと祖母から激しい剣幕で「どうせ上がるんだろう、熱の原因は何なのか」と怒鳴られた。先刻「発熱の原因は咽喉であろう」と説明した筈なのに、伝わっていない。「熱があるから点滴しろ」と再度吠えられた。
水分が十分に摂れている場合「過剰な輸液は必要ない。点滴をしたからといって解熱するものではない」と通常説明するのだが、そんな事を言えば火に油を注ぐ事になりかねない。」そうですか」と言い準備をするから待つように伝えた。すると祖父が「また待たせるんだろう、熱があるからこの子を優先にしろ」と言う。とにかく準備をする事を伝えるだけだった。
喚き。怒鳴れば何でも通ると思っている人達。私達は言われるがままに動く事しか出来ないのだろうか・・・指示を出し終わったら私の勤務は終了。常勤のY先生に申し送ると速やかに帰宅した。
せっかくの「爽やかさ」も台無し・・・
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「気の置けない」という事
2005年1月22日 日常土曜日にしては朝から来院者の出足が良い。2日前から発熱・咳で診ていた5歳の女児が解熱したが、腹痛を昨夜から訴えるという。排尿時に痛いらしい。触診したが笑顔あり、あんまり痛くないという。母親に念の為検尿する事を伝え、水分を摂ってもらった。随分粘ってようやく排尿。尿は異常なく腹痛もない事から帰宅とした。しかし病院の玄関で嘔吐。浣腸したが軟便多量で血便などなし。点滴をして様子を見ることにした。今日は土曜日なので13時で診療終了。診察に行くと朝とは違って身体を丸めるように寝ている。お腹を触ると嫌がる。やはりおかしい。腹痛精査が必要な事を母親に伝え、W病院へ紹介した。W病院の小児科は土曜日も平日と同じ診療体制。こんな時には非常にありがたい。
何やかんやで昼食にありついたのは14時半。喋りすぎでやや疲れた・・・
今夜は私が一番心をゆるしているメンバ−での新年会。K病院で同じ時期に働いていた仲間でその職種は多種多様。医師(小児科・眼科・耳鼻咽喉科・外科・心臓外科・泌尿器科)、看護師、製薬会社等。このお付き合いはもう10年近くになる。それぞれ結婚したり、去年からは子連れ参加の会となった。遠くは隣県からI先生一家が参加。お嬢ちゃんのKちゃんは初お目見え。皆で創作居酒屋「こ〇め」でわいわいと賑わう。どんなに仕事が大変でもこの面子で飲み会をしたらそのストレスは吹っ飛んでいた。今夜も昔と変わらない心地よさで杯を重ねる。ちょっと違うのは若干老けた事、周囲で子供達が騒いでいる事、そしてお酒の量は減った事かな〜ニ次会も厚かましくお洒落なワインレストラン「プ〇〇・〇・〇〇マ」に子連れ訪問。マネ−ジャ−のOさんは苦笑いをしながらも「どうぞ」。品良く(!?)お喋りし素敵な一時はあっという間に過ぎていった。
I先生が婚約が決まった時、現夫人Nさんのお披露目会をした。Nさんは深窓のご令嬢。がさつな私達の宴会にさぞやビックリしただろうと思い話し掛けてみた。Nさんはニッコリ笑って「いいえ、彼から『今日は僕が一生付き合っていく仲間達だからそのつもりで』と言われましたから・・・」その時、何となくこそばゆい様な嬉しい気持になった事を思い出した。まさに「気の置けない」仲間達というものを実感した夜。
何やかんやで昼食にありついたのは14時半。喋りすぎでやや疲れた・・・
今夜は私が一番心をゆるしているメンバ−での新年会。K病院で同じ時期に働いていた仲間でその職種は多種多様。医師(小児科・眼科・耳鼻咽喉科・外科・心臓外科・泌尿器科)、看護師、製薬会社等。このお付き合いはもう10年近くになる。それぞれ結婚したり、去年からは子連れ参加の会となった。遠くは隣県からI先生一家が参加。お嬢ちゃんのKちゃんは初お目見え。皆で創作居酒屋「こ〇め」でわいわいと賑わう。どんなに仕事が大変でもこの面子で飲み会をしたらそのストレスは吹っ飛んでいた。今夜も昔と変わらない心地よさで杯を重ねる。ちょっと違うのは若干老けた事、周囲で子供達が騒いでいる事、そしてお酒の量は減った事かな〜ニ次会も厚かましくお洒落なワインレストラン「プ〇〇・〇・〇〇マ」に子連れ訪問。マネ−ジャ−のOさんは苦笑いをしながらも「どうぞ」。品良く(!?)お喋りし素敵な一時はあっという間に過ぎていった。
I先生が婚約が決まった時、現夫人Nさんのお披露目会をした。Nさんは深窓のご令嬢。がさつな私達の宴会にさぞやビックリしただろうと思い話し掛けてみた。Nさんはニッコリ笑って「いいえ、彼から『今日は僕が一生付き合っていく仲間達だからそのつもりで』と言われましたから・・・」その時、何となくこそばゆい様な嬉しい気持になった事を思い出した。まさに「気の置けない」仲間達というものを実感した夜。
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今朝も冷え込んでいる。物憂げな冬の空。次第に太陽が顔を出し始めた。久しぶりの晴れたお天気。でも心なしか日差しも寂しげ。
午前中は市外で出稼ぎ。思いのほか、患者さんが少なかった。ちょっと拍子抜け。おかげでゆっくり診察できた。
移動中、日差しのせいか車内は暖かい。時間があったので途中、古本屋さんに寄った。探していたお気に入りの作家の本を6冊購入。でも合計600円!!廉〜い!!
午後は専門外来。先日、検査した児の結果説明をお母さんにした。「今度はっ!」と思っていたが、引っかからずお母さんと共に落胆した。お母さんの心配も考慮し、もうしばらく様子を見て再検討する事になった。命を脅かす疾患ではないが、本人・家族にとっては重要な問題。価値観にも左右されるが、このような場合なるべく患者サイドとよく話し込んで納得のいくようにしてもらっている。ちょっと辛い時間。肩を落として帰られるお母さんの後姿を見て、どうしても上げられないジレンマを感じた。
外来終了し帰途につく。最近の車内のBGMはサザンオ−ルスタ−ズの50枚目のシングル「愛と欲望の日々」“中高年でも踊れる”というのが今回のコンセプトらしい。桑田圭祐らしい遊び心。辛い思いも少しだけ紛れた。そう「今度こそっ!」まだあきらめるには早い。
2曲目の「ロンリ−ウ−マン」で歌っていた。
“後ろを振り返ると未来は遠のく”
Don’t look back!! 人に言うだけじゃなく実行ね!!
午前中は市外で出稼ぎ。思いのほか、患者さんが少なかった。ちょっと拍子抜け。おかげでゆっくり診察できた。
移動中、日差しのせいか車内は暖かい。時間があったので途中、古本屋さんに寄った。探していたお気に入りの作家の本を6冊購入。でも合計600円!!廉〜い!!
午後は専門外来。先日、検査した児の結果説明をお母さんにした。「今度はっ!」と思っていたが、引っかからずお母さんと共に落胆した。お母さんの心配も考慮し、もうしばらく様子を見て再検討する事になった。命を脅かす疾患ではないが、本人・家族にとっては重要な問題。価値観にも左右されるが、このような場合なるべく患者サイドとよく話し込んで納得のいくようにしてもらっている。ちょっと辛い時間。肩を落として帰られるお母さんの後姿を見て、どうしても上げられないジレンマを感じた。
外来終了し帰途につく。最近の車内のBGMはサザンオ−ルスタ−ズの50枚目のシングル「愛と欲望の日々」“中高年でも踊れる”というのが今回のコンセプトらしい。桑田圭祐らしい遊び心。辛い思いも少しだけ紛れた。そう「今度こそっ!」まだあきらめるには早い。
2曲目の「ロンリ−ウ−マン」で歌っていた。
“後ろを振り返ると未来は遠のく”
Don’t look back!! 人に言うだけじゃなく実行ね!!
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今日は終日家業に専念。以前は午前だけだったが、今年から終日勤務。今日は「大寒」本当に寒い。気温が深々と下がっていく。
mとtも暖を取るように一つのバスケットでくっついて寝ている。我が家の癒し隊も顔を上げるとバリバリの寝癖・・・かなり笑える。彼らはロン毛のお坊ちゃま達だ。すぐに毛が団子になるので毎日母にブラッシングしてもらっている。大体このブラッシングは彼らの種達は嫌がるらしいが、mとtは別。母の「キレイ、キレイしますよ〜」の言葉に反応して、いそいそとやってくる。コ−ムですいた後にブラッシング。仕上げは専用の香水をシュッとされて出来上がり。「格好よい?」とばかりに威張って歩いてる。
無臭も良いが、いい香りというのは大好き。私は必ず香水はつける。でも病院で具合の悪い人がいる時に甘ったるい香りやオリエンタルな香りは禁。フロ−ラル系かソ−プ系。耳後ろ・足元・膝裏に少しだけシュッとする。病院内での「におい」には思い出がある。ずっと前に勤めていた病院で7歳くらいの女の子が母親に話しているのを小耳にはさんだ。「Azure先生はとっても良いにおいがするけど私の担当の先生は〇いの・・・」と辛辣な言葉。「〇い」と言われたN先生は男の先生。とてもエネルギッシュで医療に燃える医師。だから何日でも病院に泊まっちゃう。そしてお風呂の時間も惜しんで働く、働く。でもそんな頑張りが仇になっていた・・・可哀想なN先生。私が言おうか、どうしようかと迷っていると、横から声が・・・「〇いわ、〇い!!N先生、お風呂に入ってないでしょ?!そんなんじゃ患者さんの治る病気も治らない!早くシャワ−浴びてきて下さい!!」さすが超ベテラン看護師Kさん。ピシャリと言ってのけた。さすがのN先生も気づいた様子。私に院内ベルを渡し、シャワ−を浴びに行っていた。
老いも若きも女性は辛辣。そして「臭覚」の役目もわかった。「〇い」の前には「熱血医療」も形無し・・・
今夜はどんな香りに包まれて夢を見ようかな・・・
mとtも暖を取るように一つのバスケットでくっついて寝ている。我が家の癒し隊も顔を上げるとバリバリの寝癖・・・かなり笑える。彼らはロン毛のお坊ちゃま達だ。すぐに毛が団子になるので毎日母にブラッシングしてもらっている。大体このブラッシングは彼らの種達は嫌がるらしいが、mとtは別。母の「キレイ、キレイしますよ〜」の言葉に反応して、いそいそとやってくる。コ−ムですいた後にブラッシング。仕上げは専用の香水をシュッとされて出来上がり。「格好よい?」とばかりに威張って歩いてる。
無臭も良いが、いい香りというのは大好き。私は必ず香水はつける。でも病院で具合の悪い人がいる時に甘ったるい香りやオリエンタルな香りは禁。フロ−ラル系かソ−プ系。耳後ろ・足元・膝裏に少しだけシュッとする。病院内での「におい」には思い出がある。ずっと前に勤めていた病院で7歳くらいの女の子が母親に話しているのを小耳にはさんだ。「Azure先生はとっても良いにおいがするけど私の担当の先生は〇いの・・・」と辛辣な言葉。「〇い」と言われたN先生は男の先生。とてもエネルギッシュで医療に燃える医師。だから何日でも病院に泊まっちゃう。そしてお風呂の時間も惜しんで働く、働く。でもそんな頑張りが仇になっていた・・・可哀想なN先生。私が言おうか、どうしようかと迷っていると、横から声が・・・「〇いわ、〇い!!N先生、お風呂に入ってないでしょ?!そんなんじゃ患者さんの治る病気も治らない!早くシャワ−浴びてきて下さい!!」さすが超ベテラン看護師Kさん。ピシャリと言ってのけた。さすがのN先生も気づいた様子。私に院内ベルを渡し、シャワ−を浴びに行っていた。
老いも若きも女性は辛辣。そして「臭覚」の役目もわかった。「〇い」の前には「熱血医療」も形無し・・・
今夜はどんな香りに包まれて夢を見ようかな・・・
薄暗い冬の空。太陽は顔を出したり、引っ込めたり。診察室から我が家の庭が見える。寒そうに膨らんだ雀達が金木犀の枝にとまっている。一回り大きな鳥がつがいで来た。ヒヨドリだ。横のワビスケの花芯をついばんでいる。寒くなって食べ物が減ってきたのだろう。野生の鳥達も生きる事に一所懸命。
インフルエンザもそれらしき児に検査はしてみるものの、陰性ばかり。初冬の暖かさにインフルエンザウィルスも惑わされたのか・・・そのかわり流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・水痘(水疱瘡)が多い。水痘は明らかな水疱ができるので分かりやすいが、流行性耳下腺炎はポッチャリとした児は腫れ始めは分かりづらい。「お母さん、どう?普段と比べて?」なんて逆に聞いてみたりする。しかし一旦腫れるとまさに“おたふく”状態。腫れて痛みが強いと思うように口も開けれず、情けない顔で待合室のはずれで座っているのを見ると何だか可哀想になってくる。でも流行性耳下腺炎は治りがけが注意。髄膜炎や膵炎、男児であれば睾丸炎を合併する。もっと困るのは父親が罹っていなくて、子供から貰った場合だ。だから必ず「お父さんは罹っていますか?」と確認する様にしている。
午後からは1ヶ月健診。外来はそこそこの人数だが、今日1日で4人も産まれていた。出生率低下が考えられないくらいの出産ラッシュ。文字通りの赤い顔と身体をした“赤ちゃん”どの子も元気よく泣いていた。
夜、研究会で市内のホテルに出かけた。研究会後の懇親会でも専らインフルエンザが少ないとぼやく開業医達。懇親会終了後、年輩の先生方のお誘いをかわして一人ホテルのメインバ−でナイトキャップ。甘い香りの美味しいラムをストレ−トで頂く。ほんのり温まった身体が冷えないうちに早めに切り上げてバ−を後にした。
インフルエンザもそれらしき児に検査はしてみるものの、陰性ばかり。初冬の暖かさにインフルエンザウィルスも惑わされたのか・・・そのかわり流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・水痘(水疱瘡)が多い。水痘は明らかな水疱ができるので分かりやすいが、流行性耳下腺炎はポッチャリとした児は腫れ始めは分かりづらい。「お母さん、どう?普段と比べて?」なんて逆に聞いてみたりする。しかし一旦腫れるとまさに“おたふく”状態。腫れて痛みが強いと思うように口も開けれず、情けない顔で待合室のはずれで座っているのを見ると何だか可哀想になってくる。でも流行性耳下腺炎は治りがけが注意。髄膜炎や膵炎、男児であれば睾丸炎を合併する。もっと困るのは父親が罹っていなくて、子供から貰った場合だ。だから必ず「お父さんは罹っていますか?」と確認する様にしている。
午後からは1ヶ月健診。外来はそこそこの人数だが、今日1日で4人も産まれていた。出生率低下が考えられないくらいの出産ラッシュ。文字通りの赤い顔と身体をした“赤ちゃん”どの子も元気よく泣いていた。
夜、研究会で市内のホテルに出かけた。研究会後の懇親会でも専らインフルエンザが少ないとぼやく開業医達。懇親会終了後、年輩の先生方のお誘いをかわして一人ホテルのメインバ−でナイトキャップ。甘い香りの美味しいラムをストレ−トで頂く。ほんのり温まった身体が冷えないうちに早めに切り上げてバ−を後にした。
日付が変わってお仕事開始。でも驚くほど来院者は少ない。今まで勤務した中で3本の指に入る。こんな時はかえって時間の進みがゆっくり感じられる。開始後すぐに嘔吐下痢の児を点滴した後は、とっても静か。でもこんな時に「今夜は暇ですね〜」なんて呟こうものなら、とんでもない事が起きる・・・というのはよくある事。スタッフ一同、絶対に言わないセリフ。発熱・軽い喘息がポツリポツリ。逆に落ち着かない。
9ヶ月の女児が来院。聞けば軟膏のチュ−ブのふたを飲み込んだ疑い。母親が目を離し隙に机の上の軟膏を手にし、次に見たときにはふたの取れた軟膏を手にしていたらしい。周りにふたが無い為、飲み込んだのでは・・・と心配していた。両親の心配をよそに女児はニコニコ。ふたはプラスチックであり一般のX線には写らない。幸い小さいふたであり、おそらく便と共に排出される事を伝えた。安心する両親。でも本来ならここで「良かったね〜」で終わってはいけない。私の持論としてこういった事故を再発させない様に指導しておくのも小児科医としての仕事と思う。通常、こんな真夜中に乳児が起きている事がおかしい。大人も夜が更けるにつれ注意力が散漫になり、このような事故が起こる。以上をやんわり説明し、再発防止に努めるように伝えた。
実際、子供というのは何を飲み込むかわからない。私の友人で関東で小児科医をしているK君の話。K君は小児循環器専門で外来も担当しており半年に一度、胸部X線写真・心電図・超音波で経過観察をしている2歳の児を受け持っていた。その児は経過も大変よく今までに画像検査で引っかかった事はなかった。検査をオ−ダ−して待っていると放射線技師かが慌てた声で連絡があった。「何があったの?」の問いかけにも「とにかく来て下さい!」の一点張り。首を捻りながら行ってK君が見たものとは!!K君、思わず叫んだらしい「な、何じゃ、こりゃ???」
そこには幅3cm大のクマさんの顔らしきシルエットが堂々と喉頭の下付近に写っていた。でも何故、写ったのか?それはマグネットだったからだ。写真を見せ母親に問うと「ここ2、3日よく吐いていたけど元気だったから」との答え。おそらく数日前に飲み込んでいたようだ。幸い気管でなく食道にはまり込んでいたらしい。しかし粘膜が浮腫状となってマグネットはガッチリはまっていたので、緊急に手術室で全身麻酔のもと無事に除去された。最後に母親から「今日、検診日で本当に良かったです」と御礼を言われたそうだ。K君曰く「検診日じゃなかったら・・・?!」
無事に済めば笑い話で終わる事も、これを飲んだ為に・・・と後悔するようなミゼラブルな結果になる事もある。要は周囲が飲むような状況をまず作らない事。単純だけど異物誤飲防止の基盤です。
その後も大慌てすることなく、深夜仕事始め終了。冬場なので来た時と同様、太陽の昇る前の闇の中を帰る。あと何回この道を通るのだろう。いえいえ、来年度もまだ始まっていない、頑張らなくちゃ!と自分に言い聞かせ車を走らせた。
9ヶ月の女児が来院。聞けば軟膏のチュ−ブのふたを飲み込んだ疑い。母親が目を離し隙に机の上の軟膏を手にし、次に見たときにはふたの取れた軟膏を手にしていたらしい。周りにふたが無い為、飲み込んだのでは・・・と心配していた。両親の心配をよそに女児はニコニコ。ふたはプラスチックであり一般のX線には写らない。幸い小さいふたであり、おそらく便と共に排出される事を伝えた。安心する両親。でも本来ならここで「良かったね〜」で終わってはいけない。私の持論としてこういった事故を再発させない様に指導しておくのも小児科医としての仕事と思う。通常、こんな真夜中に乳児が起きている事がおかしい。大人も夜が更けるにつれ注意力が散漫になり、このような事故が起こる。以上をやんわり説明し、再発防止に努めるように伝えた。
実際、子供というのは何を飲み込むかわからない。私の友人で関東で小児科医をしているK君の話。K君は小児循環器専門で外来も担当しており半年に一度、胸部X線写真・心電図・超音波で経過観察をしている2歳の児を受け持っていた。その児は経過も大変よく今までに画像検査で引っかかった事はなかった。検査をオ−ダ−して待っていると放射線技師かが慌てた声で連絡があった。「何があったの?」の問いかけにも「とにかく来て下さい!」の一点張り。首を捻りながら行ってK君が見たものとは!!K君、思わず叫んだらしい「な、何じゃ、こりゃ???」
そこには幅3cm大のクマさんの顔らしきシルエットが堂々と喉頭の下付近に写っていた。でも何故、写ったのか?それはマグネットだったからだ。写真を見せ母親に問うと「ここ2、3日よく吐いていたけど元気だったから」との答え。おそらく数日前に飲み込んでいたようだ。幸い気管でなく食道にはまり込んでいたらしい。しかし粘膜が浮腫状となってマグネットはガッチリはまっていたので、緊急に手術室で全身麻酔のもと無事に除去された。最後に母親から「今日、検診日で本当に良かったです」と御礼を言われたそうだ。K君曰く「検診日じゃなかったら・・・?!」
無事に済めば笑い話で終わる事も、これを飲んだ為に・・・と後悔するようなミゼラブルな結果になる事もある。要は周囲が飲むような状況をまず作らない事。単純だけど異物誤飲防止の基盤です。
その後も大慌てすることなく、深夜仕事始め終了。冬場なので来た時と同様、太陽の昇る前の闇の中を帰る。あと何回この道を通るのだろう。いえいえ、来年度もまだ始まっていない、頑張らなくちゃ!と自分に言い聞かせ車を走らせた。
初仕事(深夜勤務の巻)
2005年1月17日一晩身体を休めたせいか、体調は快復傾向。用心しながら朝食を食べ、履歴書用の写真を撮りに行く。あっという間に出来た写真。病み上がりのためか、心なしかやつれている(と、思うのは本人だけであってただの加齢によるものかもしれないが・・・)もう一つ用事があったが、それはキャンセルし自宅でお部屋の掃除。要らない書類が出てきたり、昔の写真が出てきたりして、いちいち目を通していたら瞬く間に午後へ突入。
今夜は今年初の救急病院の深夜勤務。なのに同じ場所で19時に来年度の面接があるとの事。一旦帰ってまた数時間で出勤し直さなければいけない。少しは融通利かしてくれたらよいのに・・・だって形式的な面接なんだもん!!
毎年募集されている深夜専任医師。内科は極稀に入れ替わりがあっているようだが、小児科は毎年希望者0。顔ぶれは同じ。今更、何の為にとつくづく思う。
午後はひたすら夢の中。昼間は結構雑音が多く睡眠が浅い。若い時はいくらでも眠れるが、最近はそうはいかない。数える羊がどんどん増えていく・・・
17時30分に起床(?!)18時に夕食を摂り、面接に間に合うように出かけた。面接会場でやはり小児科は同じ顔。名前を呼ばれて部屋へ入る。履歴書見られたって変わっていない。変わったのは年齢だけ。要するに「来年度もお願い致したい」と「何かご要望は?」であった。要望については以前あった事例を踏まえて、深夜という特殊な時間帯であり警備の問題を強化して欲しいという事をお願いした。最低限、私達の身体と心の安全を守って欲しい事を切望した。
急いで帰宅。ゆっくり入浴したりしているとあっという間に出勤時間。数時間前に出かけた所へ再び向かう。この時間帯の道路は昼間とは打って変わって車が少ない。こんな時のBGMは桑田圭祐の激しい系の歌が必要。わざと自分を高揚させてテンション高くしていかなきゃ勤まらない!平成17年の深夜勤務の幕があがった。
Witchさん、リンク有難うございます。相互リンクさせて頂きます。これからもよろしくお願い致します。日記初心者なので至らないところありましたらお教えくださいませ。
今夜は今年初の救急病院の深夜勤務。なのに同じ場所で19時に来年度の面接があるとの事。一旦帰ってまた数時間で出勤し直さなければいけない。少しは融通利かしてくれたらよいのに・・・だって形式的な面接なんだもん!!
毎年募集されている深夜専任医師。内科は極稀に入れ替わりがあっているようだが、小児科は毎年希望者0。顔ぶれは同じ。今更、何の為にとつくづく思う。
午後はひたすら夢の中。昼間は結構雑音が多く睡眠が浅い。若い時はいくらでも眠れるが、最近はそうはいかない。数える羊がどんどん増えていく・・・
17時30分に起床(?!)18時に夕食を摂り、面接に間に合うように出かけた。面接会場でやはり小児科は同じ顔。名前を呼ばれて部屋へ入る。履歴書見られたって変わっていない。変わったのは年齢だけ。要するに「来年度もお願い致したい」と「何かご要望は?」であった。要望については以前あった事例を踏まえて、深夜という特殊な時間帯であり警備の問題を強化して欲しいという事をお願いした。最低限、私達の身体と心の安全を守って欲しい事を切望した。
急いで帰宅。ゆっくり入浴したりしているとあっという間に出勤時間。数時間前に出かけた所へ再び向かう。この時間帯の道路は昼間とは打って変わって車が少ない。こんな時のBGMは桑田圭祐の激しい系の歌が必要。わざと自分を高揚させてテンション高くしていかなきゃ勤まらない!平成17年の深夜勤務の幕があがった。
Witchさん、リンク有難うございます。相互リンクさせて頂きます。これからもよろしくお願い致します。日記初心者なので至らないところありましたらお教えくださいませ。
朝、ムカムカして起きた。昨日はたくさん呑んでないのに・・・と思いながらトイレに。それからが悲惨だった。怒涛のように押し寄せてくる吐き気と腹痛!!もしかしてこれは?!と思っているとドアの向こうで母が心配して声をかけてくる。症状を言うとすぐにどこかへ行き母が持ってきたもの・・・刷り込み式の消毒用アルコ−ル!!早くも“バイ菌”扱い・・・
当然、使用後のトイレはクレゾ−ルでふきあげられていた。
せっかくの仕事のない日曜日。布団に包まり、嘔気&腹痛と戦う。外はあいにく雨で薄暗い。受験生可哀想だなと思いながら、うつらうつらとする。
夕方になり、ようやく回復の兆しが出てきた。居間に行くと我が家の癒し隊mとt(人間でないので小文字)「あれ、いまごろどうしたの?」という顔で足元にきて私の顔を見上げる。抱き上げようとすると母の厳しい叱責が!「m君とt君にうつるからダメ!!」
今日は“バイ菌ちゃん”として過ごす悲惨な日曜日。
夜は再び嵐のように雷鳴がとどろぐ。明日に備えて今日は早く就寝とした。
当然、使用後のトイレはクレゾ−ルでふきあげられていた。
せっかくの仕事のない日曜日。布団に包まり、嘔気&腹痛と戦う。外はあいにく雨で薄暗い。受験生可哀想だなと思いながら、うつらうつらとする。
夕方になり、ようやく回復の兆しが出てきた。居間に行くと我が家の癒し隊mとt(人間でないので小文字)「あれ、いまごろどうしたの?」という顔で足元にきて私の顔を見上げる。抱き上げようとすると母の厳しい叱責が!「m君とt君にうつるからダメ!!」
今日は“バイ菌ちゃん”として過ごす悲惨な日曜日。
夜は再び嵐のように雷鳴がとどろぐ。明日に備えて今日は早く就寝とした。
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まだ真っ暗な早朝から地鳴りがするような轟音で、飛び起きた。これだけ世界中で天変地異が起これば、この地で何か起きてもおかしくない。幸い雷のようだ。しかし幾度となく闇夜に稲妻と雷鳴が駆け巡り、雨を連れてきた。今日は大学受験のセンタ−試験。只でさえ緊張している受験生。これを景気付けの大太鼓と思って全力を出して!と祈った。
遥か遠く私も受験生だった。当時は“共通一次試験”と呼んでいて国公立大学受験にのみ適応されていた。「お医者さんになる!」と言うと喜んでいた両親。そんな喜ぶ姿が見たくて小さい頃から言い続けてきた。高校に進学した頃、そんな私に反抗期が来た。「ぬくぬくと両親が引いたレ−ルに乗って良いのか?私の人生は自分で決めたい」思春期特有の浅はかな無鉄砲な考え。絵に没頭した私の成績は急降下した。
高3の秋、父がポツンと「やっぱり医学部は嫌か?」と言った。その姿があまりにも哀しげだった。ようやく目が覚めた気がした。しかし、それまでのロスは大きく私には春は来なかった。翌年再度共通一次を受けた。去年よりはかなりアップしたがその点数を生かすことなく、結局は私立医学部に進学する事になった。進学した大学の合格発表の日、電話で両親に伝えた。「番号あったよ」と言うと「そう、良かったわね」と答える母。電話の向こうで父に伝える声が聞こえた。受話器に戻った母が笑いを含んだ声で「お父様、トイレに入っちゃった。きっと泣いてるわよ」
紆余曲折あった大学進学。でも医師という仕事は私には天職ではないかもしれない。しかし今こうやって生活する中で、あの時両親が一所懸命に私をこの人生のレ−ルに乗せてくれた事には感謝している。
共通一次の時は今年同様寒い時期だった。それでも母は早起きしてお弁当を作ってくれた。ゲンを担いだ竹輪やカツがそれには必ず入っていた。父はカイロを温めて持たせてくれた(注:白金カイロ)。センタ−テストもニュ−スを見ながら思い出した。
夜、高校時代の友達4人で多国籍料理「ポ〇〇レ」で新年会。昔話に盛り上がる。「そういえば今日センタ−テストだったよね」と誰かが言い出した。「今受けても全然解かんないよね〜」この意見には全員一致。少しだけ高校生に戻った夜は静かにふけていった。
遥か遠く私も受験生だった。当時は“共通一次試験”と呼んでいて国公立大学受験にのみ適応されていた。「お医者さんになる!」と言うと喜んでいた両親。そんな喜ぶ姿が見たくて小さい頃から言い続けてきた。高校に進学した頃、そんな私に反抗期が来た。「ぬくぬくと両親が引いたレ−ルに乗って良いのか?私の人生は自分で決めたい」思春期特有の浅はかな無鉄砲な考え。絵に没頭した私の成績は急降下した。
高3の秋、父がポツンと「やっぱり医学部は嫌か?」と言った。その姿があまりにも哀しげだった。ようやく目が覚めた気がした。しかし、それまでのロスは大きく私には春は来なかった。翌年再度共通一次を受けた。去年よりはかなりアップしたがその点数を生かすことなく、結局は私立医学部に進学する事になった。進学した大学の合格発表の日、電話で両親に伝えた。「番号あったよ」と言うと「そう、良かったわね」と答える母。電話の向こうで父に伝える声が聞こえた。受話器に戻った母が笑いを含んだ声で「お父様、トイレに入っちゃった。きっと泣いてるわよ」
紆余曲折あった大学進学。でも医師という仕事は私には天職ではないかもしれない。しかし今こうやって生活する中で、あの時両親が一所懸命に私をこの人生のレ−ルに乗せてくれた事には感謝している。
共通一次の時は今年同様寒い時期だった。それでも母は早起きしてお弁当を作ってくれた。ゲンを担いだ竹輪やカツがそれには必ず入っていた。父はカイロを温めて持たせてくれた(注:白金カイロ)。センタ−テストもニュ−スを見ながら思い出した。
夜、高校時代の友達4人で多国籍料理「ポ〇〇レ」で新年会。昔話に盛り上がる。「そういえば今日センタ−テストだったよね」と誰かが言い出した。「今受けても全然解かんないよね〜」この意見には全員一致。少しだけ高校生に戻った夜は静かにふけていった。
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ここ数日のうす曇に比べ、今日はお日さまが顔を覗かせている。冬の柔らかい日差しを浴びながら、市外のM産婦人科へ車を走らせる。病棟・外来併せて計18名の赤ちゃんを診察。可愛い赤ちゃん達、一体これからどんな人生を歩むのだろう・・・最後に出生したての赤ちゃんを診察した。3900gもある立派な男の子だ。助産師さん達から「まぁ大きくて立派な赤ちゃん!」と言われていた。私が生まれた時は4490g・・・物凄く驚かれたに・・・違いない!!
時間があったので移動ル−トは今日は海岸線を選択。穏やかな波が防波堤に打ち寄せていた。
午後は専門外来。到着してもまだ予約の患者さんは受診していない。たまたま外来に来ていた後輩のMちゃん。彼女も30代独身未婚である。その彼女がこれまた30代独身未婚の看護師2人を相手に、何やら話し込んでいる。話題は「女優杉田かおるの結婚」だった。Mちゃんはこの報道にかなりショックを受けている様子。鼻息荒く最後には「こうなったらAzure先生、私達も頑張りましょう!!」と誓わされてしまった。
夕方帰宅。思いがけず、山形のI先生からウニの一夜干しが届いていた。I先生とは学会で必ず夕食をご一緒する仲であり、また色々な事を(医療以外も可!)相談できる頼もしい先生だ。私にとってはお兄さん的な存在。以前、学会で北海道を訪れた時に私が自称「ウニ娘」である事を告白した。その事を憶えていてくれて今回届けてくれたようだ。早速夕食に頂いた。少し塩味が効いていて美味しい。偶然近所のお寿司屋さんから広島の牡蠣を頂いていた。焼いてウニと一緒に食卓へ。両親も大喜びの大層豪華な夕食となった。I先生、ご馳走様(*^-^*)
T〇Sの杉田かおる氏の結婚番組を見た。彼女は丁度40歳。番組内でその波乱万丈人生を流している時に、その時々の写真が出ていた。子役時代・金八先生の絶頂期の頃・父親の借金1億円を背負った頃。その顔の変遷は痛々しかった。あどけなかった女の子の顔が思春期特有の少女の可愛さへと変化していた。26歳、借金の頃。そこには過去の愛らしさの影も形もない蓮っ葉な人生に疲れきった女性の顔になっていた。しかし今夜の彼女の顔は光り輝いていた。26歳の頃とは別人の様に穏やかな、そして生き生きとした表情だった。子供の頃から生き馬の目を抜くような芸能社会に身を投じてきた彼女には初めての幸せな平穏を得たのかもしれない。「私達の世代の女性だもの、幸せになって!!」
昨秋Sと東京モノレ−ルに乗っている時、自分が思いもかけなかった激動を経て物事に対する考え方や人生観が変わったと話してくれた。時折笑顔で冗談交じりに話すS。きっとそうなるまでには悩み苦しんだと思う。そんなSの笑顔を見ながら私は「昔と比べて“いい顔”してるよ」と言った。「君にそう言われると嬉しいな」と少し照れながらSは微笑んだ。眩しい光を受けて東京湾の海面がキラキラと輝いていた。
時間があったので移動ル−トは今日は海岸線を選択。穏やかな波が防波堤に打ち寄せていた。
午後は専門外来。到着してもまだ予約の患者さんは受診していない。たまたま外来に来ていた後輩のMちゃん。彼女も30代独身未婚である。その彼女がこれまた30代独身未婚の看護師2人を相手に、何やら話し込んでいる。話題は「女優杉田かおるの結婚」だった。Mちゃんはこの報道にかなりショックを受けている様子。鼻息荒く最後には「こうなったらAzure先生、私達も頑張りましょう!!」と誓わされてしまった。
夕方帰宅。思いがけず、山形のI先生からウニの一夜干しが届いていた。I先生とは学会で必ず夕食をご一緒する仲であり、また色々な事を(医療以外も可!)相談できる頼もしい先生だ。私にとってはお兄さん的な存在。以前、学会で北海道を訪れた時に私が自称「ウニ娘」である事を告白した。その事を憶えていてくれて今回届けてくれたようだ。早速夕食に頂いた。少し塩味が効いていて美味しい。偶然近所のお寿司屋さんから広島の牡蠣を頂いていた。焼いてウニと一緒に食卓へ。両親も大喜びの大層豪華な夕食となった。I先生、ご馳走様(*^-^*)
T〇Sの杉田かおる氏の結婚番組を見た。彼女は丁度40歳。番組内でその波乱万丈人生を流している時に、その時々の写真が出ていた。子役時代・金八先生の絶頂期の頃・父親の借金1億円を背負った頃。その顔の変遷は痛々しかった。あどけなかった女の子の顔が思春期特有の少女の可愛さへと変化していた。26歳、借金の頃。そこには過去の愛らしさの影も形もない蓮っ葉な人生に疲れきった女性の顔になっていた。しかし今夜の彼女の顔は光り輝いていた。26歳の頃とは別人の様に穏やかな、そして生き生きとした表情だった。子供の頃から生き馬の目を抜くような芸能社会に身を投じてきた彼女には初めての幸せな平穏を得たのかもしれない。「私達の世代の女性だもの、幸せになって!!」
昨秋Sと東京モノレ−ルに乗っている時、自分が思いもかけなかった激動を経て物事に対する考え方や人生観が変わったと話してくれた。時折笑顔で冗談交じりに話すS。きっとそうなるまでには悩み苦しんだと思う。そんなSの笑顔を見ながら私は「昔と比べて“いい顔”してるよ」と言った。「君にそう言われると嬉しいな」と少し照れながらSは微笑んだ。眩しい光を受けて東京湾の海面がキラキラと輝いていた。
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朝から晴れたり曇ったり。診察室から見えるワビスケの枝にメジロがきていた。身体は綺麗な若草色、目の周りだけが白でまさに“メジロ”。野生の生き物とはいえ、鳥も寒いだろうな・・・
午後から変な出来事があった。4歳の女の子で20日に某病院で手術をする為、「術前検査」を当院でして欲しいとの事だった。通常術前検査は手術を施行する病院で行われる。その為に事前の外来に行ったり、手術の前日に入院したりする。それを手術も施行しない一般の開業医でしかも1週間も前に行ってくれとは如何なるものか・・・採血の項目も主治医がお母さんに伝えた内容はあやふや。さらに胸写・心電図もというから驚き!!確認を取るべく某病院へ電話した。主治医は手術中のため、上司の医師が対応してくれた。電話をした理由を話すと、そちらで可能ならして下さいと言われた。私が「心電図・胸写はやはり貴院でとられた方が良いのでは・・・」と言うと「では採血だけして下さい」との事。一旦電話を切ってみたものの、やはり腑に落ちない。
腑に落ちない理由として1.手術をしない病院での術前検査という病名は保険に通るのか(通らないと自費になり患者負担) 2.言われた採血項目に感染項目(例えばB型肝炎等)が含まれておらず、おそらくその病院で再度、手術前に採血されるであろうという事(と、云う事は2回採血され、さらにわざわざ今日当院で採血しなくてもその時にこちらに要求している項目も一緒に確認出来る) 3.当院で採血すれば初診料が発生し、患者さんの負担になる事(手術病院であれば再診となり初診料は不要) 等が挙げられる。
再度、先程の医師に連絡し1〜3の理由を言ってお断りした。患児のお母さんにも同様説明し、今日はお話を聞いただけなのでカルテは作らず従って初診料その他も要らない事を伝えた。
病名の件は後日医師会に確認するとして、二重払いになってしまう初診料は解せないな・・・と感じた。幸い、お母さんは理解のある人で納得され、帰宅された。
電話のやり取りだけでぐったり・・・今日は早く寝ようかな。
午後から変な出来事があった。4歳の女の子で20日に某病院で手術をする為、「術前検査」を当院でして欲しいとの事だった。通常術前検査は手術を施行する病院で行われる。その為に事前の外来に行ったり、手術の前日に入院したりする。それを手術も施行しない一般の開業医でしかも1週間も前に行ってくれとは如何なるものか・・・採血の項目も主治医がお母さんに伝えた内容はあやふや。さらに胸写・心電図もというから驚き!!確認を取るべく某病院へ電話した。主治医は手術中のため、上司の医師が対応してくれた。電話をした理由を話すと、そちらで可能ならして下さいと言われた。私が「心電図・胸写はやはり貴院でとられた方が良いのでは・・・」と言うと「では採血だけして下さい」との事。一旦電話を切ってみたものの、やはり腑に落ちない。
腑に落ちない理由として1.手術をしない病院での術前検査という病名は保険に通るのか(通らないと自費になり患者負担) 2.言われた採血項目に感染項目(例えばB型肝炎等)が含まれておらず、おそらくその病院で再度、手術前に採血されるであろうという事(と、云う事は2回採血され、さらにわざわざ今日当院で採血しなくてもその時にこちらに要求している項目も一緒に確認出来る) 3.当院で採血すれば初診料が発生し、患者さんの負担になる事(手術病院であれば再診となり初診料は不要) 等が挙げられる。
再度、先程の医師に連絡し1〜3の理由を言ってお断りした。患児のお母さんにも同様説明し、今日はお話を聞いただけなのでカルテは作らず従って初診料その他も要らない事を伝えた。
病名の件は後日医師会に確認するとして、二重払いになってしまう初診料は解せないな・・・と感じた。幸い、お母さんは理解のある人で納得され、帰宅された。
電話のやり取りだけでぐったり・・・今日は早く寝ようかな。
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今日の午後はW産婦人科で1ヶ月健診。小雪が舞う中、赤ちゃんを連れたお母さん達が来院。数名の赤ちゃんがお腹が太鼓のようにパンパン。こういう時は「よく唸る」「泣き止まない」等の訴えが多い。そして必ずといっていいほど「おなら」や「シャックリ」が多い。
赤ちゃんは哺乳する時、空気も飲んでしまう。そこで哺乳後必要なのが「排気」いわゆる“ゲップ”だ。でも最近のお母さん方は2、3分で出なかったら赤ちゃんを寝せたり、「ゲップ出しで立て抱っこしていると手が疲れる」と哺乳後ゲップをしていない事が多々ある。
ゲップで出なかった空気は胃から十二指腸、長〜い小腸を通って大腸へたどり着き、最終的に「おなら」として排出される。これには時間がかかり、さらに空気で張った腸は動きが悪くなっていく。次第にお腹は風船のように膨らみ、横隔膜をせり上げるため「シャックリ」が出る。「おなら」と共に肛門近くに溜まった「ウンチ」は少量ずつ飛び出してくる。お尻はいつも「ウンチ」が付着し、かぶれてくる。
以上を説明し、パンパンな太鼓腹でウンウン言っている赤ちゃんの「排ガス」をする。「排ガス」とはお尻の穴から軟らかいゴムのチュ−ブを入れ、腸管ガスを抜いてあげる事だ。身体の外にあるチュ−ブの先端を水につけておくとボコボコと泡ブクが出る。これを見て「ゴメンネ、〇〇ちゃん」と涙ぐみそうになるお母さんもいれば「ギャハハ、凄〜い」と大笑いするお母さんもいる。反応はそれぞれだが、フワフワになったお腹を触らせながら、ゲップの必要性を説き、今後は根気強くするように言うと「だってこの子ゲップが出にくい『体質』なんですぅ」静かにその様な体質は無い事を説明し、最後に「お母さんもビ−ルや炭酸ジュ−スを飲んだ時にゲフッと出ないと苦しいでしょ、それと一緒です!」
この頃のお母さんは“体質”好き。“ミルクが嫌いな体質”“寝つきが悪い体質”“〇〇でないと駄目な体質”“アトピ−ではないけどアトピ−っぽい体質”等々。
“体質”って一体何だったっけ・・・
赤ちゃんは哺乳する時、空気も飲んでしまう。そこで哺乳後必要なのが「排気」いわゆる“ゲップ”だ。でも最近のお母さん方は2、3分で出なかったら赤ちゃんを寝せたり、「ゲップ出しで立て抱っこしていると手が疲れる」と哺乳後ゲップをしていない事が多々ある。
ゲップで出なかった空気は胃から十二指腸、長〜い小腸を通って大腸へたどり着き、最終的に「おなら」として排出される。これには時間がかかり、さらに空気で張った腸は動きが悪くなっていく。次第にお腹は風船のように膨らみ、横隔膜をせり上げるため「シャックリ」が出る。「おなら」と共に肛門近くに溜まった「ウンチ」は少量ずつ飛び出してくる。お尻はいつも「ウンチ」が付着し、かぶれてくる。
以上を説明し、パンパンな太鼓腹でウンウン言っている赤ちゃんの「排ガス」をする。「排ガス」とはお尻の穴から軟らかいゴムのチュ−ブを入れ、腸管ガスを抜いてあげる事だ。身体の外にあるチュ−ブの先端を水につけておくとボコボコと泡ブクが出る。これを見て「ゴメンネ、〇〇ちゃん」と涙ぐみそうになるお母さんもいれば「ギャハハ、凄〜い」と大笑いするお母さんもいる。反応はそれぞれだが、フワフワになったお腹を触らせながら、ゲップの必要性を説き、今後は根気強くするように言うと「だってこの子ゲップが出にくい『体質』なんですぅ」静かにその様な体質は無い事を説明し、最後に「お母さんもビ−ルや炭酸ジュ−スを飲んだ時にゲフッと出ないと苦しいでしょ、それと一緒です!」
この頃のお母さんは“体質”好き。“ミルクが嫌いな体質”“寝つきが悪い体質”“〇〇でないと駄目な体質”“アトピ−ではないけどアトピ−っぽい体質”等々。
“体質”って一体何だったっけ・・・
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寒気が訪れ始め、ようやく冬らしくなってきた。インフルエンザは流行っていないが、そのかわり嘔吐下痢が横行している。新聞の紙面をノロウィルスが賑わしている。我が医院でも横行していて点滴の林が出来てしまう。吐き気止めを使い、点滴で補液をすると大方嘔吐は止まる。帰る時に家での注意事項を説明。まず手洗いの励行と水分補給、そして消化の良い物を食べるように言う。すると、よく質問されるのが「消化の良い食べ物って何ですか?」
大抵のお母さん達はこれまでに色々な種類の食べ物と遭遇してきた筈だ。そしてお腹の調子の悪い時には、自然と消化の良いお粥やうどん等を選んでいた筈だ。下痢をしているのに好んで焼肉を食べたりはしないだろう・・・そんな経験が誰しもある筈なのに・・・
でも聞かれたからには説明をしないといけない。「お粥やうどん、水分はお茶やイオン水、おかずは豆腐やよく煮た野菜・白身魚、パンが好きならメロンパンは良いですよ。あれは糖質が多くて脂質が少ないから」など事細かに言う。納得して帰るお母さん達。インタ−ネットや育児雑誌には載ってないのかな〜
私の友人にOちゃん(れっきとした小児科医)という女性がいる。癒しキャラで見るからに優しげなタイプ。以前、彼女が市外の急患センタ−で勤務した時の事だ。嘔吐している3歳の児が受診し、診察室に呼びいれた。病院嫌いの児だったらしく、気分不良もあって泣きじゃくるのを、Oちゃんは優しくなだめすかして、ようやく診察した。「吐き気止めを出しときますから、様子を見ながら水分を少しずつ摂らせて下さい」と丁寧に説明し、診察終了。親子は診察室を後にした。このセンタ−の診察室と前の廊下を隔てるドアは薄く、廊下での話し声が聞こえる。まだ泣いている児にお母さんがなだめの言葉。「帰りにアイス買ってあげるから!」優しくってめったに怒らないOちゃん・・・プチッと切れた。ガラガラとドアを開け、仁王立ちで「アイスは駄目です!!」
Oちゃんは今でもこの話をすると、怒りの反芻があるらしく「あんなに説明したのに・・・よりによってアイスとは!」と憤慨する。
時折、「医師の説明不足」が問題になる事がある。でも「説明」しても判って貰えない事もある・・・トホホ
大抵のお母さん達はこれまでに色々な種類の食べ物と遭遇してきた筈だ。そしてお腹の調子の悪い時には、自然と消化の良いお粥やうどん等を選んでいた筈だ。下痢をしているのに好んで焼肉を食べたりはしないだろう・・・そんな経験が誰しもある筈なのに・・・
でも聞かれたからには説明をしないといけない。「お粥やうどん、水分はお茶やイオン水、おかずは豆腐やよく煮た野菜・白身魚、パンが好きならメロンパンは良いですよ。あれは糖質が多くて脂質が少ないから」など事細かに言う。納得して帰るお母さん達。インタ−ネットや育児雑誌には載ってないのかな〜
私の友人にOちゃん(れっきとした小児科医)という女性がいる。癒しキャラで見るからに優しげなタイプ。以前、彼女が市外の急患センタ−で勤務した時の事だ。嘔吐している3歳の児が受診し、診察室に呼びいれた。病院嫌いの児だったらしく、気分不良もあって泣きじゃくるのを、Oちゃんは優しくなだめすかして、ようやく診察した。「吐き気止めを出しときますから、様子を見ながら水分を少しずつ摂らせて下さい」と丁寧に説明し、診察終了。親子は診察室を後にした。このセンタ−の診察室と前の廊下を隔てるドアは薄く、廊下での話し声が聞こえる。まだ泣いている児にお母さんがなだめの言葉。「帰りにアイス買ってあげるから!」優しくってめったに怒らないOちゃん・・・プチッと切れた。ガラガラとドアを開け、仁王立ちで「アイスは駄目です!!」
Oちゃんは今でもこの話をすると、怒りの反芻があるらしく「あんなに説明したのに・・・よりによってアイスとは!」と憤慨する。
時折、「医師の説明不足」が問題になる事がある。でも「説明」しても判って貰えない事もある・・・トホホ
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新しい「家族」
2005年1月10日朝からとても冷え込んでいる。久しぶりに惰眠をむさぼろうと思っていたら母に起こされる。今日の昼Yが再婚相手を連れてくるらしい。
昨秋彼女は25年の苦しい結婚生活に終止符を打った。相手は私と同じ業界で社会的にも地位がある人だった。是非にと望まれて嫁いだのに、いじめや裏切りで気の休まる日は無かったに違いない。それでもYは辛抱強く妻として母として、その地に残った。3人の子供達はそんな母の姿を傍で見て励ましていた。嫁ぎ先は小さな街だった。一体何番目になるのか、夫が35歳の年下の愛人を囲った時、Yは一番下の子を連れて別居に踏み切った。昨春、一緒に出た子は大学生となりその地を離れた。Yは一人で調停を進め、最悪の条件で離婚した。しかしYは晴れ晴れとしていた。私たちの元へと帰ってくるものと思っていたが、Yは自分の持っている仕事の関係で留まった。
母が留まる理由が他にあるのでは・・・といい始めたときYから「再婚したい」との連絡があった。Yは真面目の上に「く〇」が付く位の性格だ。おそらく離婚前からの知り合いではあったが、お付き合いはきちんとしてからだったのだろう。そのYが相手を連れてやってきた。
7歳年上の自営業Hさんもバツイチ。お子さんが小さい時に相手が好きな人を作って出で行ったらしい。以後、男手一つでお子さんを育て、独身を続けていたそうだ。朴訥な優しそうな人だった。今まで辛かったYを幸せにして欲しい。両親と私はそうHさんにお願いした。
夕食は両親、私3人で近くのD寿司に出かける。昼間の感想をお互いに言いながらの食事を終えた。
Yが今度こそは幸せになれますように・・・寝る前に神に祈った。
昨秋彼女は25年の苦しい結婚生活に終止符を打った。相手は私と同じ業界で社会的にも地位がある人だった。是非にと望まれて嫁いだのに、いじめや裏切りで気の休まる日は無かったに違いない。それでもYは辛抱強く妻として母として、その地に残った。3人の子供達はそんな母の姿を傍で見て励ましていた。嫁ぎ先は小さな街だった。一体何番目になるのか、夫が35歳の年下の愛人を囲った時、Yは一番下の子を連れて別居に踏み切った。昨春、一緒に出た子は大学生となりその地を離れた。Yは一人で調停を進め、最悪の条件で離婚した。しかしYは晴れ晴れとしていた。私たちの元へと帰ってくるものと思っていたが、Yは自分の持っている仕事の関係で留まった。
母が留まる理由が他にあるのでは・・・といい始めたときYから「再婚したい」との連絡があった。Yは真面目の上に「く〇」が付く位の性格だ。おそらく離婚前からの知り合いではあったが、お付き合いはきちんとしてからだったのだろう。そのYが相手を連れてやってきた。
7歳年上の自営業Hさんもバツイチ。お子さんが小さい時に相手が好きな人を作って出で行ったらしい。以後、男手一つでお子さんを育て、独身を続けていたそうだ。朴訥な優しそうな人だった。今まで辛かったYを幸せにして欲しい。両親と私はそうHさんにお願いした。
夕食は両親、私3人で近くのD寿司に出かける。昼間の感想をお互いに言いながらの食事を終えた。
Yが今度こそは幸せになれますように・・・寝る前に神に祈った。
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朝からW病院休日日勤へ出向く。ここ数日冷え込んできたので、そろそろインフルエンザが出始めるのか・・・それらしき児が受診。早速検査をしてみる。外れもあったがB型ビンゴ!でもこの時期B型とは・・・やはり暖冬の影響か?
2歳の喘息の児が来院。カルテを見ると昨日も19時30分に受診していた。ここの病院は月曜から土曜は夜の20時まで診療している。ぎりぎり飛び込み受診は少なくは無い。結局、症状が重くて昨夜も入院を勧められていたが「1歳の子がいるので拒否された」と記載されていた。結局担当医は0時過ぎまで点滴・吸入などで治療していた。
幸い増悪は無かったようだが、聴診するとピ−ピ−と北風のような呼吸音。喘息は日中は比較的落ち着く傾向がある。しかしその時間帯にこの音じゃ夜間の悪化は十分予測されるため、その事を母親に説明し、夕方まで点滴・吸入で加療することを伝えた。「でも夕方落ち着いていなければやっぱり入院が必要かも・・・」と付け加えた。渋い顔をする母親に「おばあちゃんとかは?」と聞くと「居るけど仕事がね−」との返事。
「まず夕方までしっかり治療しましょう」と言い、他の児の診察に戻った。
私達だって闇雲に入院を勧めるわけではない。喘息の怖いところは急に呼吸困難になり人工換気が必要になったり、最悪の場合は突然死したりする。この事があるから「どうかな・・・」と思う場合は入院を勧める。とくにこの児の場合は昨夜も内容濃い治療を受けており、今日も改善芳しくない。
お昼に近くのH病院の小児科T先生から電話が入る。先程の母親がかかりつけ病院であるH病院に電話をしたらしい。T先生は顔見知り。T先生曰く「母親が言うには前回の入院の時ほど悪くないから今日のところは夕方までW病院で点滴等で様子を見て明日H病院を受診させて下さい」
私はこのT先生の申し出にカチンと来た。一つはまず母親の判断を鵜呑みにして現在の児の状態を私に聞かなかった事、二つ目は今夜悪化したら誰が診るのかという事だ。
H病院小児科は医師が4人居る。W病院の小児科医師は2人だ。どちらもオンコ−ル体制(呼び出し)をしいているが、救急看板を掲げているにもかかわらず何故かH病院罹り付け患者は、夜間だけW病院に受診する。その度に2人のうちどちらかが呼び出される。
私は言った。「先生、お母さんには軽く見えるかもしれないけど、聴診上はかなり悪いし、昨日もこちらの医者が0時過ぎまで残って治療して上での今日の状態なのよ。夕方まで診て判断はするけど、夜間悪化した時は何所を受診するように言ったらよいの?」
T先生は黙った。そして小さな声で「ではH病院を受診するように言ってください。そのときは私が出て行きます」
幸いその児は、夕方には症状が軽くなったのでこの2日間の治療内容を書いた手紙を持たせ、帰宅させた。
17時になり、日勤終了!W病院の看護師さんたちと夕食へ。居酒屋でわいわい言いながら楽しい一時を過ごす。皆でストレス解消し、ほろ酔い気分で帰宅した。明日は久々の休日。ちょっと朝寝を楽しもうっと!
2歳の喘息の児が来院。カルテを見ると昨日も19時30分に受診していた。ここの病院は月曜から土曜は夜の20時まで診療している。ぎりぎり飛び込み受診は少なくは無い。結局、症状が重くて昨夜も入院を勧められていたが「1歳の子がいるので拒否された」と記載されていた。結局担当医は0時過ぎまで点滴・吸入などで治療していた。
幸い増悪は無かったようだが、聴診するとピ−ピ−と北風のような呼吸音。喘息は日中は比較的落ち着く傾向がある。しかしその時間帯にこの音じゃ夜間の悪化は十分予測されるため、その事を母親に説明し、夕方まで点滴・吸入で加療することを伝えた。「でも夕方落ち着いていなければやっぱり入院が必要かも・・・」と付け加えた。渋い顔をする母親に「おばあちゃんとかは?」と聞くと「居るけど仕事がね−」との返事。
「まず夕方までしっかり治療しましょう」と言い、他の児の診察に戻った。
私達だって闇雲に入院を勧めるわけではない。喘息の怖いところは急に呼吸困難になり人工換気が必要になったり、最悪の場合は突然死したりする。この事があるから「どうかな・・・」と思う場合は入院を勧める。とくにこの児の場合は昨夜も内容濃い治療を受けており、今日も改善芳しくない。
お昼に近くのH病院の小児科T先生から電話が入る。先程の母親がかかりつけ病院であるH病院に電話をしたらしい。T先生は顔見知り。T先生曰く「母親が言うには前回の入院の時ほど悪くないから今日のところは夕方までW病院で点滴等で様子を見て明日H病院を受診させて下さい」
私はこのT先生の申し出にカチンと来た。一つはまず母親の判断を鵜呑みにして現在の児の状態を私に聞かなかった事、二つ目は今夜悪化したら誰が診るのかという事だ。
H病院小児科は医師が4人居る。W病院の小児科医師は2人だ。どちらもオンコ−ル体制(呼び出し)をしいているが、救急看板を掲げているにもかかわらず何故かH病院罹り付け患者は、夜間だけW病院に受診する。その度に2人のうちどちらかが呼び出される。
私は言った。「先生、お母さんには軽く見えるかもしれないけど、聴診上はかなり悪いし、昨日もこちらの医者が0時過ぎまで残って治療して上での今日の状態なのよ。夕方まで診て判断はするけど、夜間悪化した時は何所を受診するように言ったらよいの?」
T先生は黙った。そして小さな声で「ではH病院を受診するように言ってください。そのときは私が出て行きます」
幸いその児は、夕方には症状が軽くなったのでこの2日間の治療内容を書いた手紙を持たせ、帰宅させた。
17時になり、日勤終了!W病院の看護師さんたちと夕食へ。居酒屋でわいわい言いながら楽しい一時を過ごす。皆でストレス解消し、ほろ酔い気分で帰宅した。明日は久々の休日。ちょっと朝寝を楽しもうっと!
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我が家ではN〇Kを良く見る。番組の合間に年末から大河ドラマの予告が放送されている。「義経」主演はタッキ−こと滝沢君で。武蔵坊弁慶はマツケンサンバの(未だにあのメロディを思い出すとしばらく頭の中をよぎるから困る)松平健だ。この2人はさておき、N〇Kは一連の不祥事で視聴率挽回に躍起になっているとしか思えないキャストだ。老若男女総ての世代に興味を持たれそうな俳優達ばかり。渡哲也が平清盛っていうのもイメ−ジが沸かない。何故なら、歴史で習った平清盛ってもっとギラギラしたタコ入道のイメ−ジなんだもん!「久しぶりに見てみよう」と父は言うが、私的にはそそられない。
去年の「新撰組」といい、若い世代に受けようと、やたら歴史物に人気のアイドルを当てはめている。でも大河ドラマだからって、どうして明治以前しか扱わないのだろう。今は平成17年、長かった昭和ももうセピア色になってきている。
私がもし大河ドラマの制作スタッフだったら思い切って昭和30〜40年代位を押すだろうな。というのは上手に作れば絶対当たる!と確信してる小説があるからだ。それは乃南アサ氏の「涙」だ。文庫本で上下巻だからかなりの長編だ。映画にすると時間の問題で面白さが半減し(おそらく中身を端折ってしまう可能性あり)、かといって明るさやホノボノさが売り物のN〇K朝の連続テレビ小説には内容が暗すぎていけない。大河ドラマくらいが端折ることなく時間をかけられ、内容的にもOKと思うのだ。もしご興味ある方は是非ご一読を。ただし夜に読み始めない事と、上下巻は一度に揃えておく事をお勧めします。何故なら先が気になってついつい読んじゃって空が白み始めた・・・って事もありえるし、上巻読み終えて下巻も読みたいって思うあまり、気になって眠れないなんて事もありそうだから!まぁ賛否両論はあると思いますが(笑)とにかく戦後の復興を続ける「元気な土臭い昭和」背景が良く書き込んであります。
何はともあれN〇K様、大河ドラマ「義経」のご成功をお祈りします・・・
夕方また嫌なニュ−ス。17歳の母親が7ヶ月の長女を虐待した疑いで逮捕されていた。女児は脳内出血で意識不明、身体に新旧合わせてたくさんの打撲痕があったらしい。まだこの世に生まれて1年も経ってないのに、つらかっただろうなと思うと胸が痛い。でもこの子は第1子ではなかった事に驚愕した。1歳6ヶ月の長男がいるとの事。幸い長男は打撲痕等は無いらしいが、何故、同じ我が子で扱いを変えるのかが分からない。若いからって未熟な母親とは決められない。若くても立派なお母さんはたくさんいるけど、こんな事例を聞くと「子供が子供を産み育てている」「精神年齢は子供だけど肉体だけは大人並み」という言葉が当てはまるのかなと思う。
将来、「母親試験」なるものがあってパスして初めて出産というシステムなんてものが必要になってくるのだろうか?そんな社会を目の当たりにしたくないな・・・。
去年の「新撰組」といい、若い世代に受けようと、やたら歴史物に人気のアイドルを当てはめている。でも大河ドラマだからって、どうして明治以前しか扱わないのだろう。今は平成17年、長かった昭和ももうセピア色になってきている。
私がもし大河ドラマの制作スタッフだったら思い切って昭和30〜40年代位を押すだろうな。というのは上手に作れば絶対当たる!と確信してる小説があるからだ。それは乃南アサ氏の「涙」だ。文庫本で上下巻だからかなりの長編だ。映画にすると時間の問題で面白さが半減し(おそらく中身を端折ってしまう可能性あり)、かといって明るさやホノボノさが売り物のN〇K朝の連続テレビ小説には内容が暗すぎていけない。大河ドラマくらいが端折ることなく時間をかけられ、内容的にもOKと思うのだ。もしご興味ある方は是非ご一読を。ただし夜に読み始めない事と、上下巻は一度に揃えておく事をお勧めします。何故なら先が気になってついつい読んじゃって空が白み始めた・・・って事もありえるし、上巻読み終えて下巻も読みたいって思うあまり、気になって眠れないなんて事もありそうだから!まぁ賛否両論はあると思いますが(笑)とにかく戦後の復興を続ける「元気な土臭い昭和」背景が良く書き込んであります。
何はともあれN〇K様、大河ドラマ「義経」のご成功をお祈りします・・・
夕方また嫌なニュ−ス。17歳の母親が7ヶ月の長女を虐待した疑いで逮捕されていた。女児は脳内出血で意識不明、身体に新旧合わせてたくさんの打撲痕があったらしい。まだこの世に生まれて1年も経ってないのに、つらかっただろうなと思うと胸が痛い。でもこの子は第1子ではなかった事に驚愕した。1歳6ヶ月の長男がいるとの事。幸い長男は打撲痕等は無いらしいが、何故、同じ我が子で扱いを変えるのかが分からない。若いからって未熟な母親とは決められない。若くても立派なお母さんはたくさんいるけど、こんな事例を聞くと「子供が子供を産み育てている」「精神年齢は子供だけど肉体だけは大人並み」という言葉が当てはまるのかなと思う。
将来、「母親試験」なるものがあってパスして初めて出産というシステムなんてものが必要になってくるのだろうか?そんな社会を目の当たりにしたくないな・・・。
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「嬉しい」仕事
2005年1月7日朝から市外のM産婦人科へ出向く。高速道路を利用して約30分でお手頃なドライブ気分になれる。でも冬場はお天気次第で高速道路は閉鎖になる事がある。神様、金曜の午前中しかも9時台だけで良いですから雨・風・雪は控えめに・・・到着して年始のご挨拶を終え早速健診開始。病棟の回診を終えると外来で退院後1週間健診と1ヶ月健診が始まる。その中に2週間前生後15日目で健診した赤ちゃんがいた。その赤ちゃんは哺乳量の割には体重の増えが悪かった。聴診するとはっきりとした心雑音が聞こえたため、専門病院の受診が必要であることをお母さんに説明した。幸い隣接する市に小児病院があり、小児循環器のF先生にお願いする事にした。私も以前3年ほどその小児病院に勤めた事があった。専門分野は違ったが、気が合って今でも親しくさせて頂いている。電話でお願いすると2つ返事でOKで予約を入れてくれた。その様な経緯があった赤ちゃんで、お返事のお手紙と共に受診していた。お手紙には心臓に2つ穴があいていて経過次第では早期に手術を検討と書かれていた。さぞお母さんも気落ちしているかと思いきや、明るい感じだ。「丁寧に診察して頂いてとても良い先生でした。安心してお任せできます。御紹介して頂いて有難うございました」と言われた。F先生は外見は怖そうだが、中身はとっても優しい思いやりのある先生で、その方面での診断能力も高い。紹介した側もこのように言って貰えると嬉しい。「頑張ってくださいね」と最後にお母さんを励ました。
午後は市内に戻り専門外来をする。途中、I神社の看板が目に入る。「良縁、結びの神」と書かれている。時間もあったので少し遠回りして参拝。「良縁」神社にはきっちり参拝しておかなくちゃ!恥ずかしながら御札・お守り買い込む。
専門外来では1年前から治療をしているK君親子がいた。とても真面目なK君親子。その真面目さへのご褒美のように治療成績がすこぶる良い。医師・患者共にその数値を見て喜んだ。私達医師は職業柄当り前の事をしているだけだが、こんな風に喜んでくれると、とても嬉しくなる。
爽やかな気分で家路についた。レセプト仕事で母も疲れた様子。所用で出かけた父は帰りが遅くなるようなので近くのイタリアン「ド〇〇ニ」で夕食。途中から仕事帰りのRも合流した。女3人で牛タンの燻製・渡り蟹のスパゲティ−ニ・ラザニア・イサキの紙包み焼を微発砲のRosso Vinoでいただきbuonoな夜を終えた。
弥生様、Fruits様お気に入り登録させていただきました。初心者でまだあまりシステムが分かっていないのですが、よろしくお願い致します。
午後は市内に戻り専門外来をする。途中、I神社の看板が目に入る。「良縁、結びの神」と書かれている。時間もあったので少し遠回りして参拝。「良縁」神社にはきっちり参拝しておかなくちゃ!恥ずかしながら御札・お守り買い込む。
専門外来では1年前から治療をしているK君親子がいた。とても真面目なK君親子。その真面目さへのご褒美のように治療成績がすこぶる良い。医師・患者共にその数値を見て喜んだ。私達医師は職業柄当り前の事をしているだけだが、こんな風に喜んでくれると、とても嬉しくなる。
爽やかな気分で家路についた。レセプト仕事で母も疲れた様子。所用で出かけた父は帰りが遅くなるようなので近くのイタリアン「ド〇〇ニ」で夕食。途中から仕事帰りのRも合流した。女3人で牛タンの燻製・渡り蟹のスパゲティ−ニ・ラザニア・イサキの紙包み焼を微発砲のRosso Vinoでいただきbuonoな夜を終えた。
弥生様、Fruits様お気に入り登録させていただきました。初心者でまだあまりシステムが分かっていないのですが、よろしくお願い致します。
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気持はわかるけど・・・
2005年1月6日朝からお天気も悪いためか、来院者はポツポツ。しかし4日に開けてからイヤに新患率が高い。どうやら近くの某小児科が6日までお休みらしい。午後になって1歳代の児を連れた母親が来院した。「保育園で水疱瘡じゃないかって言われたんですけど」そう窓口で言っていた。診察室に呼び入れて診察したところ、やはり水痘疹がたくさんでている。「あらぁお母さん、やっぱり水疱瘡みたいね」と言うと元々笑顔の無かった母親の顔がさらに不機嫌そうになった。聞けば、昨秋、近医で水痘ワクチンを接種しており、今日は保育園で指摘を受け慌てて前述の某小児科が罹り付けのため電話をしたらお休みだったので、こちらに来たと言う。私はもう一度児を入念に診察し、やはり水痘である事、総ての発疹がカサブタになるまで登園できない事、連休が控えているから投薬はまず2日分出すので明後日診せて欲しい事を伝えた。すると母親の口元はますますと尖り「明後日の結婚式はでれないんですか?」と聞かれた。聞けばその結婚式は県外であった。やはり感染性疾患である事、無理をさせない方が良いことを説明した。最終的に納得され、帰宅されたがこの母親の不満はよく分かる気がした。何故なら高いお金を出して水痘ワクチンをしたのに罹患した事・発疹が出ているのにワクチン接種していた為違うと思い登園させ、保育士に指摘された事・慌てて罹り付け医に連絡しても休院だった事・挙句の果てには楽しみにしていたであろう結婚式に出れない事が重なって、行き場のない不満を最後に「水痘です!」と言い放った医師に向けられたのだろう。気持はわかるけど子供の病気優先だし・・・といった気持になった。こんな時に、最近の母親はストレスを感じるのだろうか?お腹を痛めて産んだ子の健康は何よりも優先ではないのだろうか?夕方ニュ−スで奈良の小学児童誘拐事件の続報があっていた。被害者の母親は我が子の水痘罹患の心配ももう出来ないし、その健康を案じる事も出来ない。
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